2) 鍵盤をふたつおきに弾いてみます
ピアノは12個の音のくり返しでできています。
?という人は、↓
8 鍵盤楽器は、12個の音のくりかえしからできている
を読んでくださいね。
12個の音を順に弾いていくと半音階になります。
12個の音をひとつおきに弾いていくと、全音音階になります。
12個の音をふたつおきに弾いていくと、
どうなるでしょう。
ひとつおきまでは、わかりやすかったのだけど、
ふたつおきって???
ドからはじめた場合には、右手の1の指でドを押さえておいて、
2の指でとなりの ド# を弾いて、半音。
2の指を ド# から、となりの レ にずらすと、全音(半音+半音)。
さらに2の指を、となりの レ# にずらすと、これが、
ドからふたつおきに弾いた音(半音+半音+半音)になります。
つまり、ドから ド#、レ のふたつの音をとばしてレ# が、
ふたつおきの音ということです。
レ# の次は、ミ ファ をとばして、その次のファ#
ド レ# ファ#
ファ#の次は、ソ ソ# をとばして、その次のラ
ド レ# ファ# ラ
つまり、ド レ# ファ# ラ と弾きます。
指は、1、2、3、4or5 でいいでしょう。
下記のミ ソ ラ# ド# のように、1、2、4、5 で弾いた方が弾きやすいものもあります。
上の方へ続けてドレ# ファ# ラ、ドレ# ファ# ラ、
と弾いていく時は、1、2、3、4の指を使います。
4でラ の音を弾いたら、
下から1の指を持ってきて、ド を弾きます。
ピアノには12個の音があるので、ド レ# ファ# ラ 以外に、
あと、8つの音があります。
ド レ# ファ# ラ で使っていなかった音、
レからふたつおきに弾いていくと、
レ レ# ミ ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ ド ド#
レ ファ ソ# シ となります。
残りは、ミからふたつおきに弾いてみましょう。
ミ ファ ファ# ソ ソ# ラ ラ# シ ド ド# レ レ#
ミ ソ ラ# ド#
こんどは、左手で下の方 ← へ弾いてみましょう。
ド からふたつおきに、下へ音をひろっていきます。
ド
ラ
ソ♭(ファ#)
ミ♭(レ#)
を、右手と同じ指、1、2、3、4or5で弾きます。
または、1、2、4、5 の指で弾きます。
ドが1の指、ラが2、ファ#が4、レ#が5の指です。
レ
シ
ラ♭(ソ♯)
ファ
ミ
レ♭(ド♯)
シ♭(ラ♯)
ソ
も弾いてみましょう。
ここ↓ からは、詳しい人向けです。参考までに
4つの音を、一緒に押えると、
減七の和音ができます。
12個の音をふたつおきということは、
半音+半音+半音=短3度 のへだたりを弾くので、
慣れないと難しいですが、よく見ると、
ド レ# ファ# ラ
レ ファ ソ# シ
ミ ソ ラ# ド# の、3種類しかありません。
理論上は、一番下に書きましたが、
異名同音で読み替えることで、たとえば、
ド レ# ファ# ラ だったら、4種類のVIIの和音になります。
こういうことは、全音音階の時も、全音音階は2種類しかないけれど、
ひとつの全音音階に、理論上は6種類の全音音階が存在する、
というのと同じことです。
短3度というのは、ドから指を折って、
ド、レ、ミと数えた時に、ドが1度、レが2度、ミが3度、
という、音と音のへだたりを数える音程のことです。
ド レ# ファ# ラ を短3度になるように、
シ♯ レ# ファ# ラ と異名同音に書き換えます。
レ ファ ソ# シ は、レ ファ ラ♭ ド♭
ミ ソ ラ# ド# は、ミ ソ シ♭ レ♭
に書き換えれば、短3度ずつへだたっているのが、
わかると思います。
この、4つの音を一緒に押えると、
減七の和音(ディミニッシュ・セブンス・コード)になります。
4音、一緒に押える時は、その人の手の大きさに合わせて、
押えやすい指を使います。
私は、手が大きくないので、1、2、3、5の指を使ってます。
レ ファ ソ# シ は、イ短調のVIIの和音ソ# シ レ ファ
ミ ソ ラ# ド# は、ロ短調のVIIの和音ラ# ド# ミ ソ
ド レ# ファ# ラ を異名同音で読み替えることで、上記の、
ド レ# ファ# ラは、ホ短調のVIIの和音レ# ファ# ラ ド
以外に、
ド ミ♭ ファ# ラ = ト短調のVIIの和音ファ# ラ ド ミ♭
ド ミ♭ ソ♭ ラ = 変ロ短調のVIIの和音ラ ド ミ♭ ソ♭
シ# レ# ファ# ラ = 嬰ハ短調のVIIの和音
と、4種類のVIIの和音になります。
3) 鍵盤をみっつおきに弾いてみます →