5 全音だけでできている音階
全音音階
全音音階(ホール・トーン・スケール=Whole tone scale )について。
2つ並んでいる黒鍵は、2と3の指で、
3つ並んでいる黒鍵は、2と3と4の指で弾くのを覚えたら、
これを使って、全音音階を弾いてみましょう。
■ 2つ並んでいる黒鍵を使う全音音階
1、2、3、1、2、3、の指で弾けるので、すごく簡単です。
黒鍵 2、3、
白鍵 1、2、3、1
右手で → の方へ弾いていきます。
右手の1の指をまん中のファに置いてください。
ファから上の白鍵を、ファ、ソ、ラ、シ と弾いて、
次に2つ並んだ黒鍵を弾きます。
どの鍵盤を弾くか覚えたら、左手でも弾いてみましょう。
左手の場合は、シから左へ 弾いていきます。。
シ、ラ、ソ、ファ、2つ並んだ黒鍵、の順に弾きます。
シは1の指
ラは2の指
ソは3の指
ファは1の指
2つ並んだ黒鍵 は、
2の指
3の指で弾くので、弾きやすいです。
慣れてきたら、右手は、ファ、ソ、ラ、シ、2つ並んだ黒鍵、
の次に、出だしの音のひとつ上(オクターブ上)の音を加えて、
ファ、ソ、ラ、シ、2つ並んだ黒鍵、ファ、という、
音階にしましょう。
左手は、シ、ラ、ソ、ファ、2つ並んだ黒鍵、シ、
で、音階になります。
指は、弾きやすい指(例えば4の指)でいいです。
■ 3つ並んでいる黒鍵を使う全音音階
さきほどの全音音階は、
ピアノのまん中の音、ミとファの、 ファ から弾き始めました。
もうひとつの全音音階も、もうひとつのまん中の音、
ミ から弾き始めるとわかりやすいと思います。
ミ から弾き始めるということで、右手ではなく、
さいしょは、左手で弾いてみます。
白鍵 1、3、1
黒鍵 4、3、2、
左手で、← の方へ弾きます。
1 3 1
ド レ ミ
4 3 2
3つ並んだ黒鍵
左手の1の指をまん中のミに置いて、
ミから白鍵を3つ、 ミは1の指、
レは3の指、
ドは1の指で、
黒鍵は、2、
3、
4 の指で弾きます。
右手の場合は、ドから、
ド、レ、ミ、3つ並んだ黒鍵と弾きます。
指使いは、1、3、1、2、3、4 です。
こちらも、慣れてきたら、
左手は、さいごにミ を、右手は、さいごにド を加えて、
音階のかたちで弾いてみましょう。
こちらも、弾きやすい指(5の指)でいいです。
ここ↓ からは、詳しい人用です!! 参考までに
■ 全音音階は、この2種類しかありません。
ただし、ひとつ目の全音音階だと、あとは、
ソ から弾き始めるか
ラ 〃
シ 〃
黒鍵2の指から弾き始めるか
黒鍵3 〃
で、理論上は6種類の全音音階が存在するわけです。
どの全音音階も、弾き始めの音がちがうだけで、
じっさいは、同じ6つの音を弾いているだけです。
2種類 × 理論上は6種類 → 理論上は12種類の全音音階が存在することになります。
全音について
全音音階というのは、
全音(=半音+半音)だけでできた音階なので、
となりどうしの鍵盤が半音になっている鍵盤楽器では、
鍵盤をひとつおきに弾いていかなければなりません。
2つ並んでいる黒鍵とか、3つ並んでいる黒鍵は、
間に、白鍵がひとつ入っているので、
そのまま弾くだけで全音になります。
白鍵も、全音音階で使った、
ファ、ソ、ラ、シ と、ミ、レ、ド(または、ド、レ、ミ) のところは、
間に黒鍵がひとつ入っているので、
そのままで全音になっています。
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